看護師のダブルワークについて【看護のミチシルベ】

ダブルワークが禁止の職場もある

禁止されている場合もある

禁止されている場合もある

公務員は禁止されている

看護師のダブルワークについてですが、職場によってはそもそも禁止されている場合もあります。法律で禁止されているのは、国公立病院に勤務する看護師です。公務員として働くので、営利目的の活動や他の事業に携わることはできません。もしダブルワークをして、それが判明した場合は法律違反として懲戒処分の対象となります。処分の内容は職場によって異なりますが、厳重注意や減給、出勤停止、または解雇になる可能性もあります。収入を増やすためにダブルワークをしたいと考える看護師も少なくないですが、国公立病院で働く人は絶対に避けましょう。

民間病院は就業規則次第

一方、民間病院で勤務する場合ですが、ダブルワークができるかどうかは就業規則によります。ダブルワークを希望する人は入職時に受け取った雇用契約書の内容を確認しましょう。就業規則で禁止されているのにもかかわらずダブルワークをした場合、規則違反となり何らかの処分を受けることになります。

なぜ禁止されているのか

看護師以外の仕事でもダブルワークを禁止している職場は多いです。しかし、法律上では就業時間以外の時間はプライベートの時間であり、その使い方について雇用主が干渉する権利はないとされています。つまり、民間企業が社員のダブルワークを禁止するのは法律違反といえるのです。それなのになぜダブルワークが禁止されているのでしょうか。
禁止されている理由としてまず挙げられるのは、「本業に支障が出る可能性がある」ためです。本業とは別にダブルワークをすることでトータルの勤務時間が長くなります。負担が大きくなり、疲労や睡眠不足から遅刻・欠勤が増える、または業務中にミスが起こるといったリスクがあります。特に看護師は患者の命を預かる責任重大な仕事のため、厳しく禁じている職場が多いようです。
次に挙げられるのは、「本業の評判を落とすリスクがある」ためです。本業で勤務している際の名前を使ってダブルワークを行い、何らかのトラブルを起こした場合や、法律に抵触するようなことをした場合、反社会勢力と関係があった場合などに、勤務先の信用や信頼を落とす可能性があります。そのリスクを回避するために、あらかじめダブルワークを禁止しています。
一般企業がダブルワークを禁止している理由として多いのが「本業の社内情報が競合他社へ漏れるリスクを避ける」ためです。本業で培ったスキルを活かしてダブルワークをした結果、企業独自の技術やノウハウが外部に流出する可能性があります。そういった不利益を被ることがないように、ダブルワークを禁止しています。

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