勤務形態が規則的な「デイサービス」
施設にはいくつかの種類がある
介護施設の中でもダブルワーク先として人気が高いのはデイサービスです。デイサービスは全国各地に設置されており、需要が伸びています。デイサービスは「機能訓練特化型デイサービス」「趣味特化型デイサービス」「認知症対応型デイサービス」の3種類に分けられます。機能訓練特化型デイサービスはマシントレーニングなどを取り入れており、ジムのような雰囲気があります。1日型と半日型があり、利用者の状態に応じて機能訓練を行っています。趣味特化型デイサービスは利用者の趣味に応じてレクリエーションを行います。編み物やカラオケ、将棋など様々なレクリエーションを用意しています。観光地に外出する小旅行を提供している施設もあるようです。認知症対応型デイサービスは認知症に特化したケアを提供しており、認知症ケアに興味のある看護師に人気があります。
看護師が担う役割
デイサービスで働く看護師に求められる役割は、利用者の健康状態を把握し、状態に応じた健康サポートをすることです。入浴や運動が可能かどうかの判断だけでなく、利用者の小さな変化を察知するための観察力が求められます。医師が常駐していないので、緊急時は看護師が率先して対応します。有事の際には自発的に行動し、素早く判断するスキルが求められるでしょう。
主な業務は利用者の健康管理です。具体的にはバイタルチェックや薬の管理、口腔ケアなどを行います。インシュリン注射や胃ろう管理、褥瘡ケアなどを行う機会も多いでしょう。病院やクリニックに比べると医療行為は少ないです。介護士のサポートに回ることも多く、介護業務と看護業務を兼務する場合がほとんどです。
デイサービスのメリット
デイサービスで働くメリットは、勤務形態が規則的な点です。日勤のみで勤務時間も固定になっているので、不規則な勤務形態が苦手な人におすすめです。また、病院などの医療機関よりも余裕を持って働けます。急患が入って忙しくなるようなことはないので、ゆとりのある環境で働きたい人はぜひ検討してください。精神的な負担が少ない点もメリットとして挙げられます。
デイサービスに向いている人
高齢者が利用する施設なので、高齢者とのコミュニケーションが好きな人に向いています。利用者が気持ちよく過ごせるように、笑顔を欠かさずに会話できる人が重用されます。また、身体を動かすことが好きな人にもおすすめです。身体介助などの介護業務に携わるため、体力に自信がある人に向いています。機能訓練やレクリエーションのサポートに入ることもあるので、身体を動かす機会は意外と多いです。